いわてGathering ~こども向けプログラミングワークショップ Lチカもあるよ~〔codeMo (コードモ)〕

2014年6月19日(木)

プログラミングって、ものづくりなんだ!

sh_1406_ga01

子どもたちが体感するプログラミングの時間

岩手県の産学官、こどもを育てる親たちが、Google 後援のプログラミング学習全国普及プロジェクト「PEG」をおこなっているNPO法人CANVASと連携し、6月15日(日)「いわてGathering」を開催しました。

そもそも「プログラミング」って聞くと、パソコンに向かって難しい言語をカチカチと入力している、あれのこと?と誰もが思うはず。もちろん、私もそう思っていました。

だから専門書を読んだり、パソコンの知識が必要だったりする特別な事なんだなあ、という印象だったのです。

だけど! プログラミングって、もっと身近で、「ものづくり」そのものなんだということが実感できちゃう、そんなステキなワークショップでした。

講師は「小学生からはじめるわくわくプログラミング」などの著者で、NPO法人CANVASフェローの阿部和広さん。黄色いポロシャツを着たファシリテーターが、ワークショップを共に進めていきます。

このちっちゃな箱に入っている可能性

岩手大学工学部テクノホール2階情報端末室。ずらーっとパソコンが並ぶ部屋に、子どもたちとその親が続々と集まってきました。

定員は満員。プログラミングに興味のある子どもたちって、こんなにいるんですね~。小・中学生合わせて20名が集まりました。

席に座ると、ちっちゃな白い箱。キャッシュカードより少し大きいくらいのサイズです。

開けてみると、なんと剥き出しの基盤が! そう、これこそが超小型教育用コンピュータ「ラズベリーパイ」なのです。

この、ちっちゃな「ラズベリーパイ」が生まれたのはイギリス。ケンブリッジ大学のエベン・アプトンさんたちが開発しました。2年間で300万台が出荷され、エリザベス女王までもが視察にくるほど、すごいモノなんです。

こんなにちっちゃいけど、CPU、USB、LAN、HDMI、SDカードスロットなどが搭載されており、ひと昔前のパソコン並にバリバリ動いてくれるんですよ。それでいて、価格は2,800〜3,940円くらいなのが驚きです。

このラズベリーパイを使って、レゴを動かしたり、ちっちゃなロボットを作ったり、携帯電話や遠隔WEBカメラを作り出す人もいるくらい、人気のコンピュータなんですよ。

この小ささがわかりますか?

この小ささがわかりますか? まさに名刺サイズ

さあ、子どもたちは、このコンピュータボードにマウス、キーボード、モニターなどを自分でつないで組み立てていきます。それはまるで、自作パソコンを作るような楽しさ!

最後にUSBをつないだら、電源オン。いよいよラズベリーパイが立ち上がりました。

会場は一面のラズベリー畑に!

会場は一面のラズベリー畑に! いよいよ始まります

ネコとネズミの追いかけっこゲームを作る

阿部先生に教わりながら、モニタでまずはお絵描き。ラズベリーパイにはお絵描きソフトも入っているんです。線を描くだけじゃなくスタンプなんかもあるので、組み合わせて様々なお絵描きができます。

ケーキやTシャツはスタンプを使って楽しいお絵描き

ケーキやTシャツはスタンプを使って楽しいお絵描き

操作に慣れたら、プログラミングのはじまりです。

「スクラッチ」はとても簡単なプログラミング言語。難しいコードをキーボードでタイプしなくても、マウス操作で視覚的にプログラミングができるんですよ。

今日はスクラッチを使って、ゲーム作りを体験します。

ネコを歩かせるには、オレンジ色のこのマーク。そこにピッタリとはまる凹凸の命令を選んで、パズルみたいに入れ込むんです。形が違うと入らないので、正しいスクリプトが書けちゃうんですね。すごい!

まるでパズルのようなスクリプトの画面

まるでパズルのようなスクリプトの画面

命令によって、ネコが歩き出したり、くるくるまわったり。ニャーって鳴かせることもできるんです。

次にネズミを登場させて、いよいよゲームらしくなってきました。

ネコにつかまったらゲームオーバーになるように、色々な命令を選んで、またパズルのようにはめていきます。これがブログラミングだなんて、信じられない親しみやすさです。

ゲームらしく背景も入れてネコとネズミのゲームが完成!

ゲームらしく背景も入れてネコとネズミのゲームが完成!

自分の命令通り、ネコやネズミが動くようになって、ゲームのできあがり! たぶん、子どもたちは「プログラミングをする」というより、「ゲームを作る道具」としてパソコンを使っていたんじゃないかなぁ。

こうかなあ? あっ、ネコが走ってる!

こうかなあ? あっ、ネズミがつかまっちゃうよ!

みんな集中してパソコンに向かっていたから、ちょっとブレイク。みんなでストレッチをして、体と頭をリフレッシュしますよ〜。

はい、伸ばして〜。子どもも大人もストレッチします

はい、伸ばして〜。子どもも大人もストレッチします

もっとプログラミング。今度はLEDをチカチカさせちゃう!

今度はラズベリーパイにちっちゃな箱をつないで、そこにLEDのライトをつけて、チカチカと光らせるプログラミングに挑戦。これまた視覚的なパズル感覚のプログラミングなので、みんな大成功!

ちょっと見づらいけどLEDライトがチカっと光りました

ちょっと見づらいけどLEDライトがチカっと光りました

さらにさらに。そのライトをつけるため、段ボールのリモコンでの遠隔操作にも挑戦しました。これがまた面白いんです。だって、リモコンが段ボールですよ? ものすごいアナログ感!

二つ折りにした段ボールにアルミのテープを貼って、パクっと閉じたらアルミテープが触れ合って電気が流れるというしくみ。段ボールに貼ったアルミ部分にはワニ口クリップを挟んだりして、これはもう工作か実験の気分。

これ、ライトを光らせたりできる立派なリモコンです!

これでライトを光らせる立派なリモコンなんです!

このリモコン、アルミ部分が触れ合えばいいので、例えばカップとお箸でタタコン風とか、スリッパの底と床でフットコントローラ風とか。工夫次第でどんどん作れちゃう。

私は豪華なタタコンを作っちゃうよ

私は太鼓が4つもついた豪華なタタコンを作っちゃうよ

太鼓をトン! わあ、ライトが光った

太鼓をトン! わあ、ライトが光った!

ほら、プログラミングって、ものづくりでしょ?

こんな風にしたいから、そのための道具として使うのがパソコンであり、プログラミング。大人がもってる先入観が子どもたちには無いから、「こうしたい!」を叶えるため、みんな目をキラキラさせながら工夫していました。

パソコン教室もいいけれど、こんな風にプログラミングへの入口が開かれると、子どもたちの「やりたい」気持ちがどんどん育ちます。そして、パソコンは道具のひとつに過ぎないことに、きっと気がつくはず。

だって、「やりたい」「こうしてみたい」を考えるのは、パソコンじゃなくて人だから。

プログラミングはものづくり。子どもたちの制作意欲が高まる、そんなワークショップでした。

そうそう、このラズペリーパイが気になる! 見てみたい!という人がいたら、盛岡市本宮のしぇあはーと村にある「復興推進デジコンシェアオフィスMORIOKA」に展示してあるそうなので、気軽に足を運んでみてくださいね。

EVENT DATA
〔イベント主催〕codeMo
〔イベント共催〕NPO法人CANVAS、一般社団法人いわてテレワーク協会(復興推進デジコンシェアオフィスMORIOKA)、岩手大学地域連携推進機構、岩手県立大学IT体験教室
〔イベント後援〕岩手県盛岡広域振興局、盛岡市、滝沢村、岩手県教育委員会、盛岡市教育委員会
〔ラズベリーパイ展示〕一般社団法人いわてテレワーク協会(復興推進デジコンシェアオフィスMORIOKA)
岩手県盛岡市本宮5丁目10-7 (電話)019-601-5715